こんにちは、ネットワークソリューション事業部です。
早稲田大学電子政府・自治体研究所が、
国際CIO学会傘下の世界主要大学と提携して実施した
「世界電子政府進捗度ランキング調査2016」
の結果を発表しました。
今年の1位はシンガポールで、
日本は5位 ということでした。
この調査は、
世界のICT先進国を中心に65か国を対象として、
電子政府・自治体研究所を中心に世界11大学の代表者が調査チームに参画、
2回の専門家による分析会合や、
国際会議、
国際機関(国連、OECD、APEC、ITU、世界銀行、EUなど)、
並びに関係国政府、
研究所などとの意見交換によって集大成されたものです。
1 0 項目の電子政府指標ランキング
日本への評価
日本の評価に関してですが,今回は5 位にランクされました.早大による調査分析で下記の8 項目の課題が浮き彫りになりました.
1. ランキングに見る日本の優位性―「電子政府振興」並びに「政府CIO」は2 位にランク,「行政管理の最適化」は4 位にランクされている.
2. モバイル・ブロードバンドを普及してのモバイル政府樹立は世界の潮流だが,マイナンバーを含むスマホなどの利活用システム化が遅れている.公的個人認証の高度化がカギ.
3. 政府は東京オリンピックに向けてサイバーセキュリティ対策に全力投球している.サイバー・テロへ軍事組織が関与している点を留意すべきだ.
4. 行財政改革の要である電子政府の構築で事務経費の削減ができても,民間ができる人員削減に手が付けられなのは摩訶不思議と言わざるを得ない.
5. 電子政府普及率・利用率は向上しているが,電子申請といっても磁気テープ保管を優先する役所や役所のパソコンにて申請させるケースもあり,真の普及になっていない.その点,企業へは紙ベースの申請を廃止して電子申請一本化を5 年以内に出来ないのか.
6. 世界ナンバーワンを標榜する世界最先端IT 国家を目指す戦略の中間評価を第3 者機関に委ねて実施できないか.
7. 韓国,米国,シンガポールのように電子政府の国際展開並びにパッケージ輸出に力点を置くべきである.
8. 日本の電子政府の現状紹介の英語による国際PR や発信力が主要国に比較して不足している.
この調査結果を受けて、
今後どのように対応していくのか、
動向が気になります。
http://www.e-gov.waseda.ac.jp/
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